大学院工学研究科機械工学専攻の学生5名と福島教授、河田教授が、2025年品質工学研究発表大会 品質工学会長賞を受賞
2025年7月3日~4日に開催された「第33回 品質工学研究発表大会」(一般社団法人 品質工学会主催)にて、本学の大学院工学研究科機械工学専攻の学生5名と、指導教員である福島祥夫 教授、河田直樹 教授が、それぞれ2025年品質工学研究発表大会 品質工学会長賞を受賞しました。
一般社団法人品質工学会は、専門技術の開発?研究?改善のために行われる諸活動を促進させるために、その中心的な工学となる品質工学の研究、普及、研究発表および情報交換を行い、総合的な評価体系を構築し、社会の?産性向上に寄与することを目的とした学術団体です。
2025年品質工学研究発表大会 品質工学会長賞は、年に1回開催される品質工学研究発表大会にて発表された研究事例の中から、品質工学会長の独自の観点により選出される賞です。今年度は、品質工学研究発表大会で発表した学生7名(うち2名は他大学の学生)に対して、その積極的な研究姿勢が評価され、受賞となりました。この賞は、これまでは長年研究を続けている企業や大学、研究機関の研究者の受賞がほとんどであることからも栄誉ある賞といえます。
◎受賞となった発表テーマと発表者、共同研究者は以下のとおりです。
?オンライン金型温度監視システムのDX化及び解析手法の検討
(工学研究科機械工学専攻 修士2年 工藤恵梧さん、同修士1年 阿部優太さん、福島祥夫教授)
?MT法とマイクロコントローラを用いた金型温度監視システムのDX化の検討
(工学研究科機械工学専攻 修士1年 阿部優太さん、同修士2年 工藤恵梧さん、福島祥夫教授)
?歩行機械向けソフトアクチュエータの品質工学的研究―McKibben型ゴム人工筋肉を対象として―
(工学研究科機械工学専攻 修士2年 湯本 賢さん、河田直樹教授)
?降着姿勢変形機構を備えた二足歩行型モビリティの歩行安定化設計の研究
(工学研究科機械工学専攻 修士2年 首藤海斗さん、河田直樹教授)
?二足歩行モビリティデザインにおけるバーチャルパラメータ設計へのバーチャルリアリティの活用のための研究
(工学研究科機械工学専攻 修士2年 森 基さん、河田直樹教授)

左から福島祥夫教授?阿部優太さん?工藤恵梧さん?柳井雅弘さん

左から河田直樹教授?湯本 賢さん?首藤海斗さん?森 基さん
湯本 賢さん、首藤海斗さん、森 基さんは修士2年生で、河田直樹教授の生産プロセス研究室で研究をしています。一人ひとりが異なるテーマで研究を進めながら、研究室で切磋琢磨し合った結果により表彰されました。
受賞のコメント
(工学研究科機械工学専攻2年 工藤恵梧さん)
射出成形を基盤に、Arduinoを用いた低コストで簡便な状態監視システムを構築しました。研究を通じて試行錯誤の大切さを学び、問題解決力や発信力を培うことができました。本研究を支えてくださった先生方や仲間、そして家族に心より感謝申し上げます。今後は品質工学とIoT技術をさらに深め、製造業の発展に貢献できる技術者を目指して精進してまいります。
(工学研究科機械工学専攻1年 阿部優太さん)
この度は、2025年 品質工学研究発表大会 品質工学会長賞を頂き、誠に光栄であります。本発表までのソフトロボットを品質工学的に捉える研究を通して、根本的な機能の定義と評価方法構築の醍醐味を実感し、口頭?ポスター発表では、多角的な知見を得ることができました。今後も人にやさしい技術開発と品質工学の発展に邁進します。
(工学研究科機械工学専攻2年 湯本 賢さん)
このたび品質工学会長賞を受賞し、大変光栄に思います。新たな研究分野への挑戦は試行錯誤の連続でしたが、指導教員や品質工学会GMC研究会メンバーの支えにより乗り越えることができました。今後は今回の受賞に満足することなく、知識と技術をさらに高め、精進していきたいです。
(工学研究科機械工学専攻2年 首藤海斗さん)
私の研究では機械工学分野ではあまり使用されないソフトウェアを使用しており、壁にぶつかることも少なくありませんでした。そんな中でも、指導教員である河田教授や品質工学会GMC研究会の皆様からの助言に支えられたおかげで、このような光栄な賞を賜ることができました。協力してくださった皆様にあらためて感謝申し上げます。
(工学研究科機械工学専攻2年 森 基さん)
この度、皆さんの努力により品質工学会長賞を受賞できたこと、本当に名誉なことと思います。チームで協力して行った実験や発表準備など日頃の努力が実を結び、素晴らしい評価をいただけたこと、指導教員として心から嬉しく、誇りに思います。これを励みに、今後のさらなる活躍を期待します。
(福島祥夫教授)
品質工学研究発表大会は、社会人の会員と学生会員の区別なく壇上発表+ポスター発表という形式で行う比較的難易度の高い学術講演会でしたが、それぞれが多くの社会人を相手に討論を行いました。会長を含む学会の多くの役員が会場に足を運ばれ、とても感心していました。この受賞をきっかけに、今後の活躍を期待しています。
(河田直樹教授)